ヒューマンブリッジ(Aさんの場合)の過程3
2020年2月16日
セット当日です。
お口の中で試適(試し入れ)を行い、咬合調整を行いました。
セットの時は右下4(第一小臼歯)の歯から行い、ズレが生じていないか確認のため、右下67(第一大臼歯・第二大臼歯)の後半部の試適も行いながら、慎重にセットしました。
その後、右下67(第一大臼歯・第二大臼歯)の後半部をセットしました。前の部分はキーアンドキーウェイになっていますが、後ろの部分はメタルボンド冠と同じ構造で、セットは冠と同じ要領で出来ます。
セット当初は、右下4の厚みが少し気になるようでしたが、それも数日で馴染んだようでした。
この患者さんの場合は、前に入れ歯をしていたので、どうしても外そうとするクセが出てしまったみたいですが、それも1週間もするとしなくなったそうです。
ヒューマンブリッジ(Aさんの場合)の過程2
2020年2月5日
右下7の歯(第二大臼歯)の虫歯の除去からまず始めました。そこにコア(芯棒)を付けるための型取りを行いました。
コア(芯棒)はシルバーコア、ファイバーコア、ゴールドコアの中からゴールドコアを選択しました。
コア(芯棒)をセットし、今お使いの入れ歯の調整をした後、右下4(第一小臼歯)の切削形成を行いました。
エナメル質内を切削するので、もちろん無麻酔です。
患者さんも治療中痛みの訴えは有りませんでした。
型取りは精密を期すため、シリコンラバーでとりました。噛み合わせの採取とシェードテイキング(歯の色調合わせ)も行いました。
そこから技工に出して、確か中11日で仕上がるのだったと思います。精密な技工操作が必要なので、日数を要します。
ヒューマンブリッジ(Aさんの場合)の過程1
2020年2月1日
Aさんは初診時、待合室でポスターを見られてヒューマンブリッジに興味を持たれていました。
右下56欠損で元々部分入れ歯をされていました。普通に会話していたら、見える部分です。
その部分入れ歯の支えになる7の歯が虫歯で歯冠崩壊を起こしていました。
もう一方の4の歯は一部CR充填はされていましたがほぼ天然歯で、ヒューマンブリッジにすると切削量が最少限である事、それは無麻酔で出来る事を説明しました。
そして、シミュレーションのために上下顎の全体の型取りをしました。このシミュレーションでもって初めてヒューマンブリッジが適応するかどうかの判定がなされます。
シミュレーションは和田精密が無料でやってくれます。
一週間ほどして、シミュレーションの結果が返ってきました。
歯のアンダーカット量、クリアランス等が十分かどうかを評価されて帰ってきました。総合評価は5段階の5でした。
Aさんは初日はちょっと迷われていたようでしたが、その結果を見て快諾されて、治療が始まりました。
ヒューマンブリッジ
2020年1月27日
あまり世間には浸透していないと思いますが、補綴の一つのヒューマンブリッジは当院で扱っております。
現在もその治療を受けられている患者さまがおられます。
削るときも麻酔しなくても痛みのない部分なので
患者さまへの体への負担はより少ないものです。
完成後の画像は、後日に。
ヒューマンブリッジ講習会
2019年11月15日
11/10(日)、パレードのあつた日に東京の八重洲ホールにてヒューマンブリッジの講習会を受けてきました。
ヒューマンブリッジは歯を削る量が最少限なのに歯のアンダーカットにしっかり入り込む接着ブリッジなので維持もよく、ダミー(歯の無い所につくる歯)の嵌りこむ方向性が各歯の部品の嵌る方向と違うので、力の分散性に優れ、支えとなる歯への負担が少ない補綴物となっています。
固定式のため、入れ歯のように取り外しの煩わしさがなく、インプラントと違い、外科的侵襲など全くないので、身体へのご負担も少なくて済みます。
ぜひ、皆さんもご一考下さい。
適応症例かどうかは型を取って分析してみないと分からないところがありますので、一度ご来院頂けたらと思います。